気づいたら
今年もすでに20日を過ぎている・・・。オバマの演説を見ながらどれだけ熱気を帯びているのか、どれだけ特別なのか比較ができないのを悔やんでました。ブッシュ就任当時なんかを見ていれば違いを認識できたのに。でも、米国の大統領就任式をみるなんて考えてもなかったですよ。科学誌「Nature」でも大統領選挙で特集を組まれただけでなく、先週号でもしっかり巻頭を飾ってました。こんなかんじ。温暖化対策や幹細胞研究などで大きく舵を切るはずです。各分野の研究費も増大させるはずです。
いまさらな感もしますが、今年の初読書に選んだのは元セレラ社・クレイグ・ベンダーの自伝『ヒトゲノムを解読した男』(化学同人)でした。衛生兵としてベトナム戦争を生き延びるほどの馬力を持ち合わせた人物だったのですね。ヒトゲノムの読解に果敢!?に飛びこんだのもこの性分がなせるわざだったのだと思います。
当時は国際チームVSセレラ社の二項対立で報道されていましたが、本当にそれでよかったのでしょうか?科学者の「政治性」に踏み込んだ記事みられなかったのは残念な気がしますね。僕が気づかなかっただけかな?個人のゲノムがわかっている希有な存在のワトソンとベンダーとの確執はなかなか読み応えがあります。
- 作者: J・クレイグ・ベンター,野中香方子
- 出版社/メーカー: 化学同人
- 発売日: 2008/12/15
- メディア: 単行本
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