ナツノヒニ

 ES由来のオリゴデンドロサイト前駆細胞を用いた臨床試験に、FDAからようやく許可が出た。これで、とうとうES細胞を利用した細胞移植による治療が始まることになる。世界初の試み。ジェロンに、ジェロンと何度も名前を聞いてきたがなかなかFDAの許可が出なかったので(一度はでたのだが・・・・・・)「感慨」に浸ってしまう。プレスリリースより。フェーズ1では安全性と効果の検証で、結果によっては移植する細胞の量や対象患者を拡げることになる。
 ヒトES細胞の単離してからから十数年の時間を要した。日本でも基礎研究は進んだわけだがESフィーバーから何が得られて、何が得られなかったのか、再考する時期なのかとも思う。
 一方、期待!?のiPS細胞では、遺伝子を導入しなくともウィルスベクターだけで多能性を獲得できたケースがISSCR のAnnual Meetingで紹介されたもよう。ウィルスベクター利用に注意のアナウンス(Nature News)。
 気づいたら7月も終わりで、久しぶりの更新。まだ生きています(笑)。引越の整理もやっと終わった。疲れか暑さのせいか、多摩川の近くで狸が塀の上を歩いているのか思いきや顔に白い縦線を持つハクビシンを目撃した。ネコにしては全長が長く、体幹も太かったのでタヌキだと思ったのだが。顔がシャーマーンに似ている。驚きと恐れから歩みがとまりその場でしばしフリーズした。ハクビシンはたぶん移入種で駆除の対象になるのだろうか。季節柄、ジブリアニメで狸が自然破壊に立ち向かったやつは、まじめにみたことはないけど、他の生物(ヒト以外の)との争いは描いていたのだろうか?ナウシカなら、人為的に移入されたとしても、全てを含んだ新しい生態系を肯定するのだろうが。
 朝から車内で歯を磨く異国人を見たし7月は少々疲れ気味か!?