大腸菌の「頑強性」を実証−慶大先端生命研が世界で初めて(山形新聞/yahoo)

遺伝子が欠失した細胞でも死滅せずに生存し、代謝物質やタンパク質などの量にも変化がないことが判明。細胞がバイパス経路を作ったり、別の遺伝子を使って糖をエネルギーに変換する機能を持っていることが分かった。また、正常な遺伝子の大腸菌でも栄養状態を変えて同様の測定を行ったところ、代謝物質量には変化がなかったことから、大腸菌は状況に応じて代謝手法を変え、生命活動を維持することを突き止めた。

って説明してるのに

同研究所の曽我朋義教授は「ヒトのがん細胞と正常な細胞を比較することで、がん細胞の代謝経路を特定し、この経路を遮断する抗がん剤の開発にも応用できる技術」と話している。

というコメントを採用するのはおかしくないですか。大腸菌が生き残るために複数のエネルギー代謝経路をうまく使い分けていることを証明した論文なようですから、「がん細胞も複数の経路を利用していて、エネルギー代謝の面からのがん対策は難しい」というならわかりますが・・・。どうなのでしょうか。
 がん細胞特有のエネルギー経路があることが前提になっていますが、どれくらいわかっているのでしょうか。紹介してくれたほうが誠実な感じがありますが紙面の都合で無理なんですよね。たぶん。webでは多少の補足があってもいいとは思うのですが・・・。