ハイブリッドイグアナ

 ガラパゴス諸島を取り上げた宇宙船地球号を横目でみなが作業をしていると「ハイブリット」という言葉に手が止まった。
 『種の起源』でC・ダーウィンが唱えた自然淘汰説に一役かったガラパゴス諸島が今回の舞台。近年、ガラパゴス諸島の周辺海域ではエルニーニョ現象によって海水温が上昇している。そのため、ウミイグアナの餌である海藻が育たなくなっている。
 もともとガラパゴス諸島に住むイグアナにはリクイグアナとウミイグアナの二種類がいるそうで、彼らは住み分けをしてたみたい。その理由は餌でリクイグアナは植物を食べ、ウミイグアナは海藻を食べていた。しかし、海水の温度上昇に伴って海藻が食べられなくなったウミイグアナが内陸まで餌を求めて進出していった。そして、生まれたのがハイブリッドイグアナ。彼はリクイグアナとウミイグアナの交配によって生まれた。
 マーカーが何かは説明がなかったけれど、調査によればどうも交配した第一世代のようで、その特徴は水陸両方に適した特徴をもつ。具体的に言えばウミイグアナよりもつめが鋭いために、木登り上手でサボテンを食べるできる。さらに海に入って海藻もたべられる。つまり、海藻は食べるはサボテンは食べるは、ウミイグアナより有利形質をもつようになった。番組的には人為的要因で起こっているであろう温暖化が進化に影響を及ぼしている。で、番組のサブタイトルは「進化に異変!?ガラパゴスの危機」だったんだけれどこのような進化をどう考えるか。
 ガラパゴスは閉空間だと思われるので、ハーディ・ワインベルグ法則を用いれば、遺伝子型の頻度は変わらないと考えることもできる。大雑把に説明すると、たとえば、ウミイグアナの特徴を決める遺伝子を☆としてリクイグアナを★とする。その遺伝子もともとある頻度をpとqとする。イグアナは二倍体?とする。ウミイグアナ☆☆はp2で・・・・続く。