ハイブリッドイグアナ2

 イグアナのつづきから。
 二倍体だとすると、ウミイグアナの遺伝子型は☆☆でリクイイグアナの遺伝子型は★★で、交配すると☆★のハイブリットイグアナが生まれてくる。更にハイブリッドイグアナ同士が交配すると1:2:1の比でウミ:ハイブリッド:リクイグアナが生まれる。でも☆:★は1:1で変わらない。pとかqを使わずとも(使おうとしたけれど)簡単に言うと☆と★の組み合わせが新たに生じるけれど、その比は変わらないのがハーディ・ワインベルグの法則(だったはず)。
 ハイブリットといっても次の世代ではリクorウミイグアナが(もちろんはいぶりっども)生まれてくのだ。でも、実際は染色体が何対あるか分からないけど、そもそもリクイグアナの染色体が混ざらずに、ウミイグアナの染色体のセットがそのまま次世代に伝わる確立は低いし(2の染色体本数分乗分の1。綺麗に再分配されたらそれはすごい研究対象になる)、組み換えも起こりえるので一回混ざると再び後戻りはできない。さらにハーディ・ワインベルグの法則では、遺伝子型間に生存に関わる優劣が無い場合において成立するので、このイグアナに適応できるかは今後様子を見ていかなくてはいけない。でも、この法則を頭に入れておくとなんとなくだが、人為的に種をまぜるのは良くない、と言う主張に少し距離が持てる気がする。それが、いいたいことでした。
 エルニーニョのおかげで海水温が上昇すれば、海草はますますなくなって海には魅力が無くなって、ハイブリットはリクイグアナと競争するようになるだろう。だって、陸には簡単にサボテンが生えているわけだし。そうすると、ウミイグアナはほそぼそと海草を食べて生き延びることができて、混乱生じるのは実はリクイグアナのほうではないだろうか。
 エルニーニョ現象影響下の生存能力の高さはハイブリッド≒リクイグアナ>ウミイグアナって感じでしょうか。結果はどうなることやら・・・。