suicide

 友人の知人の知人の友人の・・・・・・をたどっていくと数人で地球上の誰とでもつながりがある。何だったか忘れたがこんな内容に触れている本があった。
 知人が亡くなった。直接話す機会はそれほど多くなかったとはいえ大きな衝撃を受ける。はじめて言葉を交したのは20年くらい前だった。それから年に何度か挨拶程度の会話を交わしただけだった。
 この国では事故で命を落とす人よりも圧倒的に多くの人が自ら命を絶つ。知人や友人を介さなくとも自分と直接関わりがある人だけに絞っても、この事実が当てはまることに心はひどく重くなる。人々のネットワークは実は自殺者に囲まれているのでは。
 事故や病気と違い、その理由がわからないことも多い。「何故?」という言葉を心に押し込めながら、日々を過ごすことになってしまう。陰鬱な気持ちになるのはなぜだろうか。同じ「死」であっても明らかに違うものに感じてしまう。御冥福を祈ります。