風刺

 GWといえども特別なことはありませんでした。「笑の大学」をみたくらいかな。ユーモアに溢れているだけじじゃなく、刺すような皮肉を込め、うまくまとめている秀逸な作品に出会えただけ幸運と思うべきか。三谷幸喜は天才だ。検閲官を演じる役所広司が何度も命じた台本の書き直しに、逆らうことなく従った舞台作家・稲垣吾郎に伝える最後の言葉は三谷の意思が込められている。戦地に向かう者を停めることもできなかった設定上の昭和15年から60年以上もたった今の時代は、三谷の眼にどう映っているのか。「ラヂオの時間」、「THE 有頂天ホテル」などはみているけれど、舞台はまだ。なんとかしてチケットをとりたいものだ。こういうときに笑はすばらしいと思う。
 笑いは身体によいという。「おなかを抱える」という表現があるように笑うときは腹筋をかなり使う。精神的な刺激と肉体的運動が合い合わさってよい効果を生み出すのかな。心身への侵襲はなさそうだし、あまたも少しはつかったので、こんなGWでもよしとするか。