iPSを超えた?

 膵臓の外分泌細胞をβ細胞にリプログラミング。
 In vivo reprogramming of adult pancreatic exocrine cells to cells. (nature
 3つの遺伝子(Ngn3、Pdx1、Mafa)を強制的に発現させることで、膵臓の外分泌細胞をインスリンを産生するβ細胞に変えてしまったという論文。全文をまだ手に入れれてないので、要約や図など限られた情報からの推測ですがこれは驚くべき成果では。
 京都大学・山中教授のチームが世に知らしめたiPS細胞。それは、4つの遺伝子を使うことによって、分化した細胞を未分化状態に戻すことに成功したものでした。そこから、様々な種類の細胞を導けることが証明されました。
 この研究では、未分化状態を経ることなくダイレクトに別種の細胞に変えています。外分泌細胞とβ細胞は、ともに膵臓を構成する細胞だから可能になったのかもしれませんし、疑問に思うところは多々あります(過去にも似たような論文があったのでは?)。しかし、何せ全文を読める環境にいないのでここまでにしておきます。ネタ元は/.Science Dailyなど。
 今後もこの手の、複数の遺伝子を組み合わせるタイプの研究が増えるものと考えられます。