中央公論

 今月号の中央公論では「ブレークスルーは突然やって来る」と題してiPS細胞の山中教授へのインタビューが掲載されています。聞き手は竹内薫氏。何故に今頃なのだ?と疑問を抱きながら読み進めました。日本で多くの予算がついたとはいえ、米国に比べると微々たるもので、すでに研究は追いつき、追い越された可能性や特許などの含めた、研究以外の話にも多く触れています。山中氏はiPS細胞を利用した再生医療について、その可能性や未知性を含め患者の方々に「自分の言葉で説明したほうがよい」と考えているようで、そのビジュアルを含め好感が持てる方です。
 とはいえ、粥川さんが触れられているように日本生殖再生医学会がiPS細胞に関する倫理委員会を設置しました。そこで、注目するのは日本生殖再生医学界常任理事の滋賀医科大・鳥居隆三教授の言葉

「国で厳しい規制が決まってしまうと、研究ができなくなる。国の結論が出る前に提言をまとめたい」
2008年8月26日19時24分 読売新聞 (キャッシュのみ

鼻息荒くありませんか?先手必勝でいいのでしょうか?違うでしょ。山中教授に聞いてみたいものです。