3%

 米国ではオバマNAS全米科学アカデミー)の年次大会でGDPの3%以上を研究開発費に充てると発表した。総務省によれば日本の研究開発費(2006年)は18.5兆円と米国の約43.4兆円に次いで第2位。後には中国の10.8兆円、ドイツ8.3兆円、フランス5.2兆円、韓国4.5兆円、英国4.4兆円と続く。さらにこれをGDP比にすると、日本が3.61%で第一位。続いて韓国3.23%、米国2.26%となる(世界における日本の科学技術研究 総務省)。
 日本も補正予算で、先端研究に2700億円を費やす予定だそうだ。有効に使われるのを祈るばかり。バラマキとの批判が噴出ししているがとりあえずおいておく。で、効率性とか有効性が十分ならば問題はないのだが、「かしこい」官僚の方々がいろいろ考えてくれていても問題は出てくるのがつね。彼らが「かわいそう」なのは矢面にたたされる機会が多いということ。メディアも官僚をあるていどはチェックしている(はず)おかげで、たまに紙面を賑わすことになる。最近ではなんだっけ?居酒屋タクシーか?さて、研究者はどうだろうか?表沙汰になるのはセクハラまがいのことばかり。まれに研究費を業者にプールしているのが発覚する。ちょっとググってみるとこんなにたくさん出てくる(ここからぞーど)。
 予算が単年度分配の弊害から生じたとされる問題とのかいしゃくもできるが、世間はそんなに甘くない。明日の研究費を工面できない不安から私的流用がなくとも批判されている件は潜在していたはずだ。それならまだかわいいほう(?)で官僚に限定しなくとも「官僚的」予算消化型の研究者の噂を耳にするのは一度や二度ではない。さて、どうしたもんだ。
 たまにシンポジウムをのぞくと、やれ科学者「誠実さ」や「性善説」を説くがごとき話をしているが、ヒトであるがゆえにそんなに無垢ではなく、きわめて「政治」的だという核心を持っていることを自覚して欲しい。政治は「夢」を語ることだというひとりよがりな言説はまだ、はびこっているが、現状ではそうはいかない。ヒトがヒトであることをふまえて、制度設計するべきなのだ。マザーテレサ尊いのは、限りなく少ない貴重なにんげんだからだ。
 「ふじょしを否定するわけじゃないけど・・・」とか「俺は本当に右翼になりたいと思った」とか高校生が大きな声で大きな話していて、その単語そのものに驚くGW直前。