佐藤莞爾氏、急逝

 元巻町長で、現職の県議だった佐藤莞爾氏のがなくなったとの連絡が入った。語らず(らせず)の急逝。こちらとしては、いつかは話を・・・と思っていただけに残念。最後に見かけたのは、昨年。元気そうだったのにな。
 山口県知事選では自民、公明党の推薦を受けた山本繁太郎氏が当選したが、報道によると原発凍結だったようだ。環境政策研究所の飯田氏が立候補した影響であるとは思うのだが、問題は県内産業を鑑みつつ原発凍結の幟をあげさせられるか。4年後に凍結解除して、現職の強みを生かしつつ選挙されたら「脱原発派」は困難な状態になるのではないか。僕は原発廃止にも推進にも、維持にも疑問をもっているが、もし脱原発を望むのなら再度、強力な候補者をたてないと難しいだろう。民意が「脱原発」を望むのか、確固たる意志なのかを問われる選挙は4年後、8年後。旧巻町の町長選挙では、原発推進を掲げた候補者は辛酸をなめてきた。そこを乗り越えるとみられ、ハードルを越えたかにみえた町長が佐藤莞爾だった。それでも、結果的には原発計画は撤回された。
 脱原発を望むのであれば単純なパラフレーズは控えたいが、少なくとも一過的ではない長期的な意志表示が必要なのは確かだ。