iPS細胞でした

 すでに旧聞ですが、それでも書いておく。いわずとしれたiPSの山中先生がノーベル賞を受賞。TVの立て続けに出演され、これから大変ですが引き続き応援したいですね。お役人との折衝もしやすくなったでしょうし、何よりも募金が増えることを祈っております。臨床試験までみこしてこの研究を続けるのには、お金かかりますからね。ただし、選択と集中を上手く使い分けないと利用されるだけで終わっちゃうので(ESが良い例か?)。
 山中先生は若いし、事故などなければいつかとると思っていたのですが、個人的にはもうひとかた、John B. Gurdon 氏の受賞に感慨もひとしお。発生学をほんのちょっとかじった身としては教科書に載っていたこの写真のインパクトは忘れられない。画像はこちらをクリック
 さすがにセンスある選考だと思いました。というのも、一般的にはカエルのクローンよりヒツジのドリーが有名。一方、カエルノクローンは50年も前の発表ですよ。一般的にはカエルとほ乳類では隔たりが大きくて、同列に扱えないと思うでしょうが、それは普通の感覚。成長した細胞から、再び生体をつくりだせることを示したインパクトは、並べたカエルの数以上に当時は大きかったでしょう。僕らが経験したiPS細胞の論文をはじめてみたときのように。
 まぁ、他にも書きたいことはありますがまた後日。でも、山中ファクターが4つだから衝撃が大きかったけれど、はじめの論文で10個だとわかりました。だったなら受賞できたかな?この点は大いに気になるところ。まぁ、結果が4つだったのでどうでもいい話ですが。
 化学賞はGタンパクでこれもベーシックな大発見ですよね。おめでとうございます。