『軍隊をすてた国』

 で、風邪をひく前に見たのが『軍隊をすてた国』というドキュメンタリー?。憲法で軍隊の保持を禁止しているコスタリカが舞台。たまたま、図書館で見つけて借りてみたんだけれど・・・。期待はずれというかなんというか。
 コスタリカが何で軍隊を保持することを止めたのかが描かれているのだと思いきや・・・。違いました。多少は触れているんですけれどね。期待してしまったので落胆は大きい。映画で期待は禁物なんですよね(笑)。
 内容は歴史的脈絡にほとんど触れることなしに今のコスタリカを写しています。教育にお金をかけていること、選挙運動には子供も参加してかなり盛り上がっていること。投票率が八割くらいで推移していること(すげー)。近隣国からの移民問題の萌芽みたいなものとか、エコツーリズムや観光客に民芸品を売ることによって生活が豊かになった人とかがインタビューに答えている。内容はこれだけではなく、沖縄の様子が何箇所かに入っている。その仲立ちをするのが沖縄出身の女性でダンスを披露している。でも、これって必要か?沖縄とコスタリカをリンクさせたい気持ちもわからなくは無いけれど、そのために個々の内容に踏み込めていない。もちろん、それは自分の希望であって監督の意図が何なのかがわかればそれはいいのだけれど、見い出せませんでした。特に後半は走馬灯をぼんやり眺めているような印象の映画でした。