ゴースト

 某所の出入口にサーモグラフィーを見かける。見た目は普通の動画撮影機材とパソンコンを台にのっけただけ。新型ブタインフルエンザ対策の一環なのだろう。多くのひとが出入りするメインエントランスに設置されたわけでじゃないので、テストだと思う。少しのあいだ眺めてみていると、人が通過するたびに画面に人型をしたグレーの影が写っていて、通り過ぎるさまはまるで幽霊のよう。個体認識番号ではないが個別に推定体温らしきものが表示されている。少しのあいだのぞいてみたが、高熱者を示すような表示は見られなかった。自分は風邪にかかると高温をだす体質なので、その場合にここを通ると赤く示されるはず。ためしてみたいけれど、いまの状況では何をされるかわからない(まぁ、鼻に棒をつっこまれる程度だろうが)ので、当分は体調に気をつかうつもり。あの画面には目的としないものが映るかもしれず、人のいないときはのぞきたくないかも。(笑)日刊ゲンダイによればサーモグラフィーで発症者を発見できたのは0.02%ほどらしく、その効果には疑問がもたれいるようだ。
 厚労省役人がヒタ隠すサーモグラフィー“利権”日刊ゲンダイ
 利権かどうかはさておき、反省会は必要ですね。マスク騒ぎも、はじめに買い占めたのは国なんだとのうわさもあるし、このあたりはどのくらいの量を確保に走って実際に使ったのかを含め、検証が必要ではないか。草�→新型ブタインフル→核実験と話題には事欠かない状況が続いているが、このニュースは非常に気になる。
 JAXAの内閣府移管を断念 文教族が必死の抵抗(産経ニュース)
 科学と軍事は切り離せないのだから、いっそのこと一緒になっちゃって組織内から科学者の「良心」を発揮してもいいんじゃないかとも考える。ソ連チェルノブイリ原発事故を隠し通せなかったのは、各国で放射性物質が観測されたからなんだけど、今回の北の核爆発報道は放射性物質すら発見されていないんだし、「科学的」どうなんだろう。ロシアでは観測されていないようだし、日本方面に流れた可能性があるとはいっているが、もう一週間がたちますから……。外から声をあげるだけではなく、懐には入ったほうが良心を発揮できるのではないか。それができたらちょっとかっこいいなぁ。