一週間

 振り返ってみると最も影響を受けたのは、急な停電で電車が止まった日で、それ以外はドタバタしていたけれど、結果論としてたぶん普通の範囲内ってことに。精神的なことはまた別。
 夕方、戻ってから美容院に。担当の粋なお兄ちゃんとの会話ははずむ。一週間たったけれど、「お客さんはかなり少なく、大学などの卒業式も中止が多くて」と会話の中心は地震に。三連休でも昼間に停電があるからと、経営が切迫し始めたことを話してくれた。クイズも出され(笑)「美容室ってどれくらいあるか知ってます?ちなみにコンビニは確か7万店です」。こっちは問題に出るくらいだから「んー」とか言いつつ、たぶん歯医者くらいかなぁと思っていると「28万あるんですよ。歯医者も多いっていうけど。たぶん沢山なくなります。いやー新卒も入って来るしたいへん。人件費を削るしかないですよ」と、はさみを進めながら会話は弾む!?
 「ロシアのチェルなんたら(笑)事故みたいになるんですかね」と質問をされ「状況がまったく違うから、ならないですよ」と即答。「チェルノブイリなら既に大爆発は終わっている」と話すと「そうっすよねー」とたわいのない会話は続く。物理的距離からこちらでは全く問題がないことなどを平静を装って説明する(追記:留保はつけたけど)。彼にどれだけの影響があるかはわからないけれど、こんなところで火消しを試みる。
 「水は売ってなくなったけれど、お酒は沢山あるから」と意気投合し、これからの自粛せず飲み続けることを誓う(笑)。髪型は少し思ったようにはいかなかったけれど、いろいろ話してくれたことに感謝して店を出た。